私は、語りかける声の主を見ようと振り向いた。(黙示録1・12)

  • 頭に血を上らせない

    2012-09-29 16.50.55

    領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。
    そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。1930年代にアドルフ・ヒトラーが政権の基礎を固めたのも、第一次大戦によって失われた領土の回復を一貫してその政策の根幹に置いたからだった。それがどのような結果をもたらしたか、我々は知っている。

    村上春樹、朝日新聞、2012年9月28日(金)

    実務的な課題が国民感情の領域に踏み込んでくると困ったことになるといいます。まさにそうだと思いました。このところの報道を見ていると、どうしても感情的になってしまう感じがします。

    最初にも述べたように、中国の書店で日本人著者の書物が引き揚げられたことについて、僕は意見を述べる立場にはない。それはあくまで中国国内の問題である。一人の著者としてきわめて残念に思うが、それについてはどうすることもできない。僕に今ここではっきり言えるのは、そのような中国側の行動に対して、どうか報復的行動をとらないでいただきたいということだけだ。もしそんなことをすれば、それは我々の問題となって、我々自身に跳ね返ってくるだろう。

    村上春樹、朝日新聞、2012年9月28日(金)

    我々の問題となって我々自身に跳ね返ってこないように、しっかりと理性的な判断をしていきたいと思います。

    今日は礼拝にてバプテスマのヨハネが時の王であったヘロデとヘロデア夫妻、そして娘のサロメによって、大変残念な形で殺されてしまうという所を読みました。神さまはイスラエルの王家であるヘロデ一家を大切にお考えになり、繰り返しお声をかけてこられました。その都度神さまの言葉を殺してきました。神さまはそれでも諦めずに語りつづけられます。

    神さまは私たち一人ひとりにも諦めないで祝福のみことばを語ってくださいます。心をやわらかくして、神さまのお言葉に聞き従う者でありたいと思います。