礼拝説教から 2019年1月6日

聖書箇所:創世記1章1-5節
天地創造の福音

 はじめに神が天と地を創造された。(創世記1章1節)

 聖書全体は、「はじめに神が天と地を創造された」ということばから始まります。それは、神様が明確な意志によって、みこころによって、この世界を造られたということを意味しています。私たち一人一人を造られたということを意味しています。

 そして、その明確な意志、みこころというのは、何だかよく分からないようなものではありません。何だかよく分からないけれども、神様の明確な意志がある、みこころがあるというようなものではありません。それは、天地創造の出来事全体から見いだすことのできる、聖書全体から見いだすことのできる、とてもはっきりとしたものです。それは、神様が私たちを愛して、この世界を造られたということです。神様は、私たちを愛し、愛する私たちとともに生きるために、この世界を造られたということです。そして、神様が愛して造られたからこそ、その世界に生きる私たちには、意味があるのであり、価値があるのだということです。男であれ、女であれ、幼子であれ、高齢者であれ、その存在には意味があり、価値があるということです。存在そのものに意味があり、価値があるということです。

 「はじめに神が天と地を創造された」、この聖書全体の始まりのことばには、この世界を造られた神様の、私たちに対する愛のみこころが込められています。そして、信仰によって、この神様のことばに耳を傾けていく時、天地創造の出来事に目を留めていく時、私たちは全世界を造られた神様の、私たちに対する愛の御声を聞くことになるでしょう。「はじめに神が天と地を創造された」ということばは、神様が私たちを愛しておられるという「特別な良い知らせ」、「福音」となるのです。

 礼拝に集う私たち一人一人が、信仰によって、「はじめに神が天と地を創造された」ということばに、耳を傾けていきたいと思います。そして、信仰によって、「はじめに神が天と地を創造された」ということばに込められた、私たちに対する神様の愛のみこころを知ることができることを願います。

コメントを残す