恋しあっている者同士の心の状態

エロスという言葉によって私が意味するもの―それは、恋しあっている者同士の心の状態です。
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私には人間の性欲をそれだけ切離して論ずるつもりはありません。
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つまり私は、人間と動物に共通する、あるいはすべての人間に共通する性欲というものについて考えようとしているのではなく、エロスと呼ぶもののうちで展開する、独特な意味で人間的な愛の一変種について考察しようとしているのです。

『影の国に別れを告げて―C.S.ルイスの一日一章』、中村妙子 訳、249-250頁

2019年6月24日(月)

アガペーとエロスを対照的にならべて、その違いを強調し、愛を理解しようとすることがあると思います。たしかに分かりやすくなりますが、分かりやすいということは、本質を見失う可能性もあるということでしょう。

エロスは決して否定的なものではありません。私たちの人生においてはエロスの愛も大切なものなのです。エロスを理解するために、まず肉欲的な、動物的な要素の部分である性愛とエロスの意味するものとの共通点と違いを知る必要があります。

「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。『生めよ。増えよ。地に満ちよ。地を従えよ。海の魚、空の鳥、地の上を這うすべての生き物を支配せよ。』」(創世記1・27,28)