主の御名のためにこの家を建て

静まりの時 第一列王記8・20,21
日付:2023年07月11日(火)

主はお告げになった約束を果たされたので、私は主の約束どおりに父ダビデに代わって立ち、イスラエルの王座に就いた。そしてイスラエルの神、主の御名のためにこの家を建て、主の契約が納められている箱のために、そこに場所を設けた。その契約は、主が私たちの先祖をエジプトの地から導き出されたときに、彼らと結ばれたものである。
(第一列王記8・20,21)

 神殿が完成するとソロモン王は民に語りました。

「主は御口をもって私の父ダビデに語り、御手をもってこれを成し遂げて、こう言われた。『わたしの民イスラエルをエジプトから導き出した日からこのかた、わたしは、わたしの名を置く家を建てるために、イスラエルの全部族のうちのどの町も選ばなかった。わたしはダビデを選び、わたしの民イスラエルの上に立てた。』」(15,16)

 神さまは、ソロモン王の父であるダビデ王に対して、御自身が語られたことをことごとく成し遂げられた、そうして、主の名を置く家を建てるために、ダビデを選び、そのダビデをイスラエルの民の上に立てた、王とした、と。
 それで、ダビデは、その心に、いつも神さまの名のための家を建てたい、という思いを持っていたのですが、不思議に神さまは、ダビデに対して、その志は良いことであるが、あなたは神殿を建ててはならない、あなたの子が神殿を建てるのだ、と言われたのです。
 そのことを振り返りつつソロモン王は、「主はお告げになった約束を果たされたので」、私は主の約束どおりに父ダビデに代わって王となり神殿を建てたのだ、と語りました。
 そうして、建て上げられた神殿に「主の契約が納められている箱」を安置しました。この箱には、十戒が記された石の板が入っています。

 神殿建設は、イスラエル三代目の王ソロモンによってなされました。しかしその志は父ダビデに与えられていました。そのことが神殿完成の時に確認されました。さらに完成した神殿には、かつて奴隷であったエジプトから解放されたときに与えられた十戒の言葉が入った箱が納められました。メツガーの『古代イスラエル史』によると、出エジプトが紀元前1300年から1200年代、ソロモンの神殿建設が紀元前950年ぐらいでしょうか。ざっと300年ほど前に神さまから与えられたものを納めているのです。
 契約の箱を納めるということは、神さまのみ言葉によって成り立つ神殿であり、神さまを礼拝することの中心が御言葉にあることが明らかにされている、ということでしょう。
 また神殿を建てたのは、確かにソロモンです。しかし神殿完成の時に、建てたのはソロモンではあるが、その志は父ダビデに与えられ、そしてその願いは300年の昔にエジプトを出発したイスラエルの代々の民のものであると確認することになったのだと思います。
 契約の箱は、やがて戦いのために利用しようとしたことが発端となり紛失されます。またこの神殿は、約400年後に異邦人の侵入によって破壊されます。人間の罪は深く、神さまの御業さえ破壊してしまうかに見えます。しかし主イエスさまは、そのような地に降ってくださり十字架と復活の御業をなしてくださいました。

 こういうわけで、あなたがたは、もはや他国人でも寄留者でもなく、聖徒たちと同じ国の民であり、神の家族なのです。使徒たちや預言者たちという土台の上に建てられていて、キリスト・イエスご自身がその要の石です。このキリストにあって、建物の全体が組み合わされて成長し、主にある聖なる宮となります。
 あなたがたも、このキリストにあって、ともに築き上げられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。
(エペソ2・19~22)

 教会は主を土台とした聖なる宮、神殿です。この礎石は揺るぐことがありません。