静まりの時 2022年3月20日(日)
マタイ聖書10章26ー31節
「二羽の雀は一アサリオンで売られているではありませんか。そんな雀の一羽でさえ、あなたがたの父の許しなしに地に落ちることはありません。」
(マタイ10・29)
「アサリオン」とは当時の貨幣の中の小さな単位で青銅貨の一つです。今日の日本でいうと10円という感じでしょうか。実際にはもう少し価値があるようですが。「2羽の雀が1アサリオンで売られている」ということは、1羽だったら0.5アサリオンと言いたいところですが、この言葉の意味は、雀は2羽でようやっと販売することができる、1羽では売ることができない、値がつけられない、ということのようです。まったく価値のない存在である「雀の一羽」ですら「あなたがたの父の許しなしに地に落ちることはありません」。父なる神さまは、そんな小さな存在まで、そのお心にしっかりと留めていてくださる、とイエスさまは言われました。「ですから恐れてはいけません。あなたがたは多くの雀よりも価値があるのです」と続きます。
神さまが心に留めていてくださる。だから恐れる必要はない。恐怖は神さまの愛の御手が見えなくなったときに起こって来るのです。恐れは外からやって来ることではありますが、その恐れから解放されるためには自分の中の信仰がカギである、というのです。
「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します」(1ヨハネ4・18)。神さまの愛に満たされ、その愛によって新しく生きるところに、恐れから解放される人生があります。