日別アーカイブ: 2015年12月6日

めぐみのパンくず

インマヌエル。その広げた翼はあなたの国いっぱに広がる”      イザヤ書8:8

◎クリスマスの祝福は何といってもイエス様のご降誕ですが、ただ単にお生まれになったというのではなく「インマヌエル」「神、われらとともにいます。」というお約束の成就です。マリヤの胎の中に宿られた主が、信仰者の心に宿ってくださるのです。

◎イザヤは、ここでその領域「翼」と言う表現をもって予言しています。神の国いっぱいに広げられた翼は「贖い」を、もっと言いますと「十字架」を表しています。マタイの福音書23:37「めんどりがひなを翼に集めるように、あなたの子を幾たび集めようとしたことか」と嘆かれました。が、ユダヤ人たちはこのお方のもとに来ようとしなかったのです。

◎翼のもう一つの意味を見てみましょう。それは「庇護」を表します。ルツ記を見てみましょう。モアブの女ルツがイスラエルに嫁いで来て、貧しい中、ボアズの畑で落穂ひろいに専念します。その働く姿の美しさに持ち主ボアズは「あなたがその翼の下に避けどころを求めてきたイスラエルの神」が祝福されるようにと言葉をかけます。

◎イザヤの時代、ユダの人々は神さまの守りをないがしろにしました。それゆえ、大きな濁流が流れ込んで来ると警告されます。それはアッシリヤという強大な国のこうげきでした。その警告と共に語られた、「インマヌエルの翼」は信仰者に対してこの世の災い、敵から覆い守ってくださると言う約束です。インマヌエルは主が共なるのですから。