日別アーカイブ: 2014年11月16日

めぐみのパンくず

わたしの国はこの世のものではありません。もしこの世のものであったなら、わたしのしもべたちが、わたしをユダヤ人に渡さないように戦ったでしょう。しかし、事実、わたしの国はこの世のものではありません。”      ヨハネ18:36

◎イエスさまの裁判です。実に無軌道な裁判です。木曜日の夜を徹しての裁判となりました。イエスさまはまず大祭司の姑のアンナスの前に、それからカヤパの前に、そしてロ-マの総督ポンテオピラトの前に、そのピラトも一時、ヘロデのの所にイエスさまを連れて行きます。(ルカ23:7)そしてもう一度ピラトのもとに。

◎ユダヤ人たちはイエスさまが民衆を扇動してローマに謀反を起こす人物と考えていたようです。アンナスはローマの軍隊が強力であることを知っていましたから負けるのは必定、そこで「ひとりの人が民に代わって死ぬことが得策である」18:14と考えました。裁判は裁判によって罪に処するか、無罪とするかのものであるはずなのですが、初めからイエスさまを殺そうとの考えです。

◎しかし、ピラトはそうではなかったように思います。イエス様に個人的に取り調べをするように質問します。「ユダヤ人の王であるか」33「いったい何をしたか」35その後「それではあなたは王なのですか」と詰め寄りますが、イエスさまは「わたしが王であることは、あなたが言うとおりです」37と答えられます。真理の証しのための王だと。

◎イエスさまの裁判を思うたび、真理を知ろうとしない世界、真理を抹殺したい世界。正しい弁明に耳をかさない世界を悲しく思います