日別アーカイブ: 2014年11月9日

めぐみのパンくず

それでペテロはもう一度否定した。するとすぐ鶏が鳴いた。”   ヨハネ18:27

◎神さまは私たちが自分を知る以上に知っておられるお方です。しかし残念なことに自分では心の奥深い所はわからないのです。

◎イエスさまが十字架の道に進んで行かれる姿を見たペテロは「牢であろうと、死であろうと覚悟はできています。」と威勢の良いことを語っていました。しかしイエスさまは「サタンがあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き入れられたので」「鶏が鳴く前に3度わたしを否む」と言われたのです。ルカ22:31~34。

◎。ペテロは漁師から弟子とされる時、海の底をも見通される主は、自分の醜い心をも見ておられることを体験し、「私のような者から、離れて下さい。私は罪深い人間ですから」と認罪の経験をしました。しかし、福音を宣べ伝えるものとされるためにはもっと奥深い所を取りあつかわれなければならなかったのです。

◎それは、死の恐怖からのお取扱いであったと思います。イエスさまの逮捕の現実、それを垣間見たペテロはイエスさまの後についていこうとしながら門の中に入れてもらいますが「あなたはあの人の弟子ではないか」と糾弾されると怖れてしまったのです。そうして三度も。

◎火で身体は暖まっても、決して暖まれない自分の心をまざまざと見せつけられた事でしょう。そのペテロにイエスさまは「鶏が鳴く前に」というお言葉を残しておいて下さいました。

◎鶏の鳴き声を聞いた時、自分の弱さ、失敗を超えてイエスさまの愛の守りに涙したのです。