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自分自身に頼らず

●兄弟たち。アジアで起こった私たちの苦難について、あなたがたに知らずにいてほしくありません。私たちは、非常に激しい、耐えられないほどの圧迫を受け、生きる望みさえ失うほどでした。実際、私たちは死刑の宣告を受けた思いでした。それは、私たちが自分自身に頼らず、死者をよみがえらせてくださる神に頼る者となるためだったのです。神は、それほど大きな死の危険から私たちを救い出してくださいました。これからも救い出してくださいます。私たちはこの神に希望を置いています。
(コリント人への手紙第二1章8~10節)

パウロにとって苦難には大きな役割がありました。パウロ自身も告白しているように、ひどい苦しみは生きる望みを失わせます。それゆえ、苦難を受け入れるように推奨することはできませんし、するべきではありません。それは苦しみの中にある人の傷口に塩をぬるようなものです。しかし、同時に人はいずれ死を迎える存在であるが故に、苦しみなしに生きることなどできません。パウロはアジアであった苦しみの目的を、「自分自身に頼らず、死者をよみがえらせてくださる神に頼る者となるため」だったと告白しています。そして、その苦しみから救い出される経験をしたパウロは、これから先も神が救い出してくださるという希望を抱いています。自分自身に頼る者は、自分自身が頼りにならなくなると絶望するしかありません。しかし、自分を頼みとせず、神に頼る者には絶えず希望があります。十字架の苦しみに勇敢に進んで行かれたイエス様に目をとめ、希望の受難週を過ごしましょう。

Published in牧師のつぶやき

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