みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。
寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。
Ⅱテモテ4:2
◆宣教の喜び
今年度の教会のテーマは「福音を宣べ伝えなさい」です。今年をふり返り伝道のやりやすい年だったでしょうか。年間計画を立て一年間の伝道計画に皆で祈り、献金し協力して進めようとした矢先にコロナ問題で多くの計画にブレーキがかかりました。キリスト教の歴史の中でも迫害でも無いのに働きにブレーキがかかるなんて考えてもみない驚くべき重大事件です。その歴史的事件の中に私たちは今置かれているのです。
(2節)みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くても、と語るパウロは迫害と妨害、福音宣教のやりにくい中で福音を伝えました。テモテはパウロと共に伝道する若き伝道者でした。使徒の働き16章のパウロの第2回伝道旅行で初めて登場します。父はギリシャ人、母はユダヤ人のハーフです。
テサロニケでの妨害、訴訟、罰金などの迫害の後、ベレヤに逃れましたがテサロニケの群衆は徒党を組んで妨害に来たときパウロのみアテネに逃れさせテモテはイエス様を信じたばかりの少数の群れのために危険を顧みずそこに留まったのです。使徒17:14そこで兄弟たちは、ただちにパウロを送り出して海べまで行かせたが、シラスとテモテはベレヤに踏みとどまった。
迫害という抗しきれない力に対し「踏みとどまった」テモテの信仰と宣教の思いが溢れています。
ベレヤに住む人たちは迫害下の中でも他に移住できないでしょう。自分たちだけ安全な所に逃げる事はせず共に苦楽を共にし踏みとどまる時、主に従う福音宣教の喜びがあったのではないでしょうか。
◆信じる喜び
テモテが何故、迫害の中でも踏みとどまることが出来たのでしょうか。それは「福音の喜び」を持っていたからです。福音は知識でもあるのですが、信じると信仰から流れ出でる喜びが心に入ってきます。福音の喜びは2つに分けられます。①信じる喜び と②宣教の喜びです。
宣教の喜びに先立つのが信じる喜び。それは救いの喜びです。イエス様と個人的な関係で繋がる喜びです。福音によりイエス様に愛される喜びと、愛する喜びを十字架により与えられ、様々なイエス様の教えで信仰により生きる力が与えられ、よみがえられたイエス様が今、生きてともにおられ証しを示してくださる方が共におられる交わりあることを喜ぶのが信仰の喜びです。
時が悪い今、私たちも喜びを忘れ失うならば悪い時代の考えに流されてしまいます。福音の喜びの泉であるイエス様との交わりと、宣教の困難な時代に置かれても主への信頼に踏みとどまり、歩む思いを新たに、新しく来る年を迎えましょう。