詩篇89編の詩人は、神さまの恵みと真実を高らかに歌い知らせます。詩篇89編は明るい雰囲気で始まります。一つ前の詩篇88編がずっと暗い雰囲気だったのとは対照的です。
だからと言って、詩人の置かれている状況が明るいということではありません。詩人とイスラエルの民は多くの国々の民から恥辱を受けています。それでも、詩人が神さまの恵みと真実を高らかに歌い知らせているのは、神さまの恵みと真実を信じているからです。詩人は、神さまの恵みと真実を頼りとして、神さまの救いを確信し、神さまをほめたたえるのです。
神さまの恵みとは、私たちをご自分の民としてくださった神さまの変わることのない愛です。そして、その恵みを決してもぎ取らないという神さまの誓いは、偽りのない真実な言葉です。
信仰生活が私たちの決意や行いによって支えられるものなら、それは極めて不安定なものです。しかし、私たちの信仰生活を支えるのは、神さまの恵みであり真実です。恵み深い真実なる神さまご自身が、私たちの信仰生活を支えていてくださるのです。
私たちはすぐにふらふらしてしまいます。しかし、その私たちを神さまは支えていてくださいます。私たちを愛してご自分の民としてくださった神さまは、いつも私たちの神さまであり続けていてくださいます。だからこそ、私たちはどんな時にも神さまに祈ることができるのです。
御恵みは とこしえに打ち立てられ/ あなたはその真実を 天に堅く立てておられます。(詩篇89編章4節)