主日礼拝説教:2026年9月6日(日)
聖書箇所:出エジプト記25章1~9節
説教題:神の聖所
暗唱聖句
彼らにわたしのための聖所を造らせよ。そうすれば、わたしは彼らのただ中に住む。
出エジプト記25章8節
説教音声
説教要旨
わたしは彼らのただ中に住む
山に登ったモーセは十戒の記された石の板を受け取っただけではありませんでした。四十日四十夜、神さまの言葉を聞きました。神さまは、幕屋の造り方と幕屋で使う備品についての指示を、モーセに与えておられたのです。イスラエルの民と契約を結ばれた神さまが、まず第一に命じられたのは、幕屋の聖所を造ることでした。幕屋というのはテントです。聖所が幕屋であるのは、移動することが念頭に置かれていたからです。イスラエルの民は約束の地を目指して荒野の中を旅するのです。
さて、聖所を造ることを命じられた神さまは、「そうすれば、わたしは彼らのただ中に住む」と言われました。聖所とは、神さまがイスラエルの民の中に住まわれるところです。住むと言っても、神さまがそこで寝起きをされるのではありません。神さまは聖所においてイスラエルの民と出会ってくださるのです。神さまがイスラエルの民と出会ってくださるところ、それが聖所でした。聖所は「会見の天幕」です。
幕屋の聖所を造るように命じられた神さまの願いは、イスラエルの民のただ中に住むことです。神さまは、荒野を旅するイスラエルの民とともにいることを願われたのです。もちろん、イスラエルの民を愛されたからです。
現在の私たちは幕屋の聖所を必要としていません。なぜなら、私たちの主イエス・キリストこそが「私たちの間に住まわれた」からです。まことの神でありながら、まことの人となられたイエスさまは、私たちの間に幕屋を張って住まわれたのです。そして、そのイエスさまにつながる私たちこそが、神さまの「御住まい」とされているのです。イエスさまを信じる私たち教会は、かしらであるイエスさまご自身のからだだからです。
幕屋の聖所において、イスラエルの民とともにおられた神さまは、現在の私たちとも、ともいいてくださいます。どんな時にも、ともにいてくださいます。そして、荒野を旅するイスラエルの民を導かれた神さまは、私たちのことも、同じように導いていてくださいます。もちろん、私たちを愛していてくださるからです。
わたしがあなたに示す型と全く同じように
神さまは、ただ単に、聖所を造るように命じられただけではありません。造り方についても指示をしておられます。それは「わたしがあなたに示す型と全く同じように」です。「幕屋のすべての備品」もそうです。モーセとイスラエルの民は、神さまが示される型と全く同じように造らなければならないのでした。彼らに求められていたのは、神さまの言葉に従うことでした。
従うと言えば、何だか強制的な感じがするかも知れません。しかし、イスラエルの民が神さまの言葉に従うのは、決して強制されてのことではありませんでした。「幕屋と幕屋のすべての備品」のために神さまが求められた奉納物も、強制的に献げなければならないものではありませんでした。モーセが受け取るのは「進んで献げる心のある人から」の奉納物でした。神さまが願われたのは、イスラエルの民が進んで献げることだったのです。実際に、彼らは進んで奉納物を献げました。強制ではありません。喜んで献げたのです。それは、彼らもまた、神さまを愛していたからなのだと思います。神さまに救われたにもかかわらず、文句ばかり言っている、そんな自分たちを神さまは諦めることなく導いてきてくださった、その恵みに応答して、神さまの言葉に従ったのです。彼らにとって、神さまの言葉に従うことは、強制されて自由を奪われることではなく、神さまを愛することでした。そして、神さまを愛し、神さまに従うところにおいて、聖所は建て上げられていくことになるのです。
現在の私たちは文字どおりの幕屋を造るのではありません。私たちに託されているのは、教会を建て上げていく働きです。この世界に住んでくださった御子イエスさまのからだである私たち教会こそが、神さまの聖所だからです。神さまは、御子イエスさまを信じる私たちのただ中に、教会のただ中に、住んでくださるのです。
どんなに立派に見えても、人間の知恵や力によって建てられたならば、それは教会ではありません。反対に、どんなにみすぼらしくても、神さまに導かれているならば、それは立派な教会です。私たち教会は、人間の知恵や力によってではなく、神さまの言葉によって建て上げられていくのです。
祈り
まことの神さまでありながら、まことの人となって、私たちの間に住まわれたイエスさまが、いつもともにいてくださる恵みを覚えて感謝します。あなたの愛に応答して、あなたの言葉に聞き従う私たちとしてください。聞き従う私たちをとおして、あなたの教会を建て上げてください。主イエス・キリストの御名よって祈ります。アーメン。

