イスラエルの民は神さまが定められた祭りに集まっています。祭りとは、現在の私たちにとっては、礼拝です。そして、祭りにおいて、詩篇81編の詩人は告白します。「私は まだ知らなかったことばを聞いた」。「まだ知らなかったことば」とは、祭りの中で神さまご自身が語られた言葉です。それは出エジプトに関する言葉でした。
詩人が出エジプトを知らなかったはずはありません。そうであるにもかかわらず、詩人は、出エジプト関する神さまご自身の言葉を聞いて、「まだ知らなかったことば」と告白しているのです。
「まだ知らなかったことばを聞いた」、それは出エジプトに関する新しい知識を得たということではないでしょう。そうではなくて、今ここにいる自分に向けて語られた言葉として聞いたということなのだと思います。わたしこそがあなたの神である、あなたの人生を最良のもので満たしたい、そんな神さまの熱い思いに、詩人は新しく打たれたのだと思います。かつて出エジプトのみわざを成し遂げられた神さまが、今を生きる自分のことも顧みていてくださる、そんな神さまの言葉を新しく聞きながら、詩人は驚きと喜びに満たされているように思うのです。
神さまは、礼拝を通して、現在の私たちにも同じように語りかけていてくださいます。
私たちは、多くの人たちのように、神のことばに混ぜ物をして売ったりせず、誠実な者として、また神から遣わされた者として、神の御前でキリストにあって語るのです。(コリント人への手紙第二2章17節)