詩篇104編は全体が神さまへの賛美で満たされています。賛美の内容は神さまの創造のみわざです。創造のみわざと言っても、歌われているのは、どのようにして世界が造られたのかだけではありません。神さまが創造された世界の中で、神さまによって養われて生きる生き物や人の姿です。
詩人が賛美する神さまのみわざはとても美しいものです。神さまによって保たれている世界の姿は、信仰の目を持って見る者に感動を与えます。しかし、その美しい神さまのみわざを賛美する中で、詩人は最後に罪人の存在に触れます。「罪人らが地から絶え果て」。
詩人は頭の中でユートピアのような世界を思い描いているのではありません。目の前の現実を見ています。神さまの支配に従わない罪人がいる現実、神さまの支配が脅かされているかのような現実です。そして、その現実を踏まえながら、詩人は神さまのみわざを見つめているのです。世界を造られた神さまが今も変わることなく働いておられる、世界は神さまの愛によって保たれている、その神さまのみわざを賛美しているのです。
私たちの生きる世界は混沌としています。しかし、世界を創造された神さまの愛とご支配は変わりません。
いつも新しく信仰をいただいて、神さまのすばらしいみわざを期待して賛美したいと思います。
信仰によって、私たちは、この世界が神のことばで造られたことを悟り、その結果、見えるものが、目に見えるものからできたのではないことを悟ります。(へブル人への手紙11章3節)