結婚してみて初めて、本気で喧嘩できるものなんです。
(アガサ・クリスティー、『書斎の死体』、早川文庫、2004年、301ページ)
犯人として疑われることとなったバジル・ブレイクとダイナ・リー。二人は世間から距離を置いて生きるために同棲中ということにしていましたが、ミス・マープルは彼らが結婚していることを見抜きます。彼らが本気で喧嘩をしている姿を見て同姓ではなく結婚しているということを見抜くのです。結婚していなければ本気では喧嘩などできないと。
確かにそうかもしれません。揺るぎないつながりを確信して初めて遠慮なくいいたいことも言えるのかもしれません。
逆に、いいたいことをいわれるとき、それは非難ではなく信頼なのかもしれません。なかなか人間は複雑です。
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