「主よ、あなたも憐れみの心を閉ざすことなく、慈しみとまことによって、いつもわたしたちをお守り下さい。悪はわたしたちにからみつき、数えきれません。わたしたちは自分の罪にとらえられ、何も見えなくなりました。その数は髪の毛よりも多く、わたしは心挫けています。主よ、走り寄ってわたしたちを救ってください。主よ、急いでわたしたちを助けてください。」
墓の足側にいるアリスは、スニーカーをきつく握りしめたままむせび泣いていた。
スティーヴン・キング、『セル』(下)、白石朗訳、新潮文庫、2007年12月1日発行、88ページ
校長の死に際し唱えられた言葉で、詩篇40編のアレンジという説明がされています。おそらく詩篇40編の11~13節でしょう。新改訳聖書でみてみましょう。
40:11 あなたは、主よ。私にあわれみを惜しまないでください。あなたの恵みと、あなたのまことが、絶えず私を見守るようにしてください。
40:12 数えきれないほどのわざわいが私を取り囲み、私の咎が私に追いついたので、私は見ることさえできません。それは私の髪の毛よりも多く、私の心も私を見捨てました。
40:13 主よ。どうかみこころによって私を救い出してください。主よ。急いで、私を助けてください。
ついでに新共同訳でみてみましょう。新共同訳の場合、表題も1節と数えていますので、節がずれています。
40:12 主よ、あなたも憐れみの心を閉ざすことなく/慈しみとまことによって/いつもわたしをお守りください。
40:13 悪はわたしにからみつき、数えきれません。わたしは自分の罪に捕えられ/何も見えなくなりました。その数は髪の毛よりも多く/わたしは心挫けています。
40:14 主よ、走り寄ってわたしを救ってください。主よ、急いでわたしを助けてください。
おお、こちらは一人称が単数である以外はほぼ同じです。訳者はこの新共同訳を参考にしたようですね。聖書の言葉はやはり深いです。
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