「先づ火を慎しむべし。早起すべし。而して静黙を守るべし。」
新井奥邃、『聖言』、135
「まず火を使うことを慎もう。早起きしよう。そうして静黙を守ろう。」
「火」というのは、こののちの聖言を見ると「おこりたかまる感情」ということかもしれませんが、この場合、夜に明かりをともすことと理解してみました。夜更かしをせず早起きしよう、ということです。そうして朝の静かな時間を、黙想して過ごそうということでしょう。
夜型の人も多いと思いますので、一概に言えないような気もします。しかし私も10代のころは夜型人間でしたが、50を過ぎて夜更かしが難しくなり逆に朝早く起きることがそれほど苦でなくなりました。むしろ朝のすがすがしさに喜びを覚えるようになり、早起きが楽しみのようにもなってきました。
人間はいろいろな人、いろいろなことに関わり生きています。そのようなあわただしい中にあって、一人になって静かな時間を持つことはことさら大切なことと思います。早朝でなくてもどの時間でもよいのかもしれません。静かな時間を大切にしましょう。祈りの時間といってもいいですし、黙想の時間といってもいいでしょう。教会では「静思の時間」と呼んで大切にすることを進めています。英語では「デボーション」と言ったりします。聖書を読んで、思いめぐらし、祈りの時を持ちます。わずかな時間であっても大切にすることを進めています。
静黙を守ることによって、本来の自分を取り戻し、今置かれている状況を客観的に判断し、より良い選択をします。そうして確かな人生を積み重ねていきます。
〔聖書の個所〕
あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋にはいりなさい。そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
(マタイ6章6節)
まことに、御怒りはつかの間、いのちは恩寵のうちにある。夕暮れには涙が宿っても、朝明けには喜びの叫びがある。
(詩篇30編5節)
朝にあなたの恵みを聞かせてください。私はあなたに信頼していますから。私に行くべき道を知らせてください。私のたましいはあなたを仰いでいますから。
(詩篇143編8節)
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