日別アーカイブ: 2017年1月8日

めぐみのパンくず

パウロ、シルワノ、テモテから、父なる神および主イエス・キリストにあるテサロニケの教会へ。恵みと平安があなたがたの上にありますように。”

              Ⅰテサロニケ1:1

◎使徒パウロは21の手紙のうち13の手紙を記しています。

◎手紙の書き出し(挨拶)を見てみますと、まず差出人が書かれています。13の手紙にはと4つのタイプが記されています。①ほとんどの手紙に書かれていることですが、神の福音によって、神のあるいはキリストのしもべと➁ガラテヤ書では、教会員はパウロの使徒性を疑うようなところがありました。それに対して「使徒となったのは人間的なものではない」と厳しい口調です。③囚人オネシモのとりなしの手紙でピレモン宛に「キリスト・イエスの囚人」からと書きます。④テサロニケ教会ですが、パウロが神さまから選ばれた使徒であるかどうかは一切省かれて、「パウロ、シルワノ、テモテ」と主の働き人の名が記されています。テサロニケの教会員は名前だけでその存在が理解できたのです。

◎内容は、神の恵みがあるように、そして平安があるようにとの二つです。「恵み」とは神が一方的に注いで下さる、ふさわしくない者に注がれるものです。それはまた神と神の民との契約をも表します。福音は分け隔てなく、ふさわしくない者に与えられるものです。「平安」とは神さまの平安です。イエスさまは「世が与える平安とは違う」ヨハネ14:27と言われました。死する時でさえ揺らがない平安です。恐れの時にこそ、与えられている平安を確認したいものです。