めぐみのパンくず

ヒゼキヤはイザヤに言った。「あなたが告げてくれたことはありがたい。」彼は自分が生きている間は、平和で安全だろう、と思ったからである。”          イザヤ書39:8

◎ヒゼキヤ王の病からの回復時の話です。大きな病気(死病)から回復したことは嬉しかったことでしょう。その経験をした人だけが知る感動かもしれません。しかしその後が大切なのです。

◎「回復祝い」と称して遠くバビロニアから王の使者たちがお祝いを述べに来ました。ヒゼキヤはよろこび、その使者に、家の中、及び国中の持ち物を見せたのです。そこには金銀だけでなく武器もあったことが記されていますが、強国アッシリヤに対しての二国の同盟への思いがあったのでしょう。

◎使者が帰った後、ヒゼキヤ王のもとへ預言者イザヤがやって来ます。そして、バビロンの使者に見せたもの一切がバビロンへ持ち去られる日が来ると言うのです。現実に、120年後ユダヤはバビロニアに滅ぼされバビロン捕囚としての憂き目にあいます。

◎ヒゼキヤは「主のことばはありがたい・結構ですとも訳せる」と答えました。また「自分が生きている間は、平和だろう。」と思ったからなのです。

◎ヒゼキヤの気持ちはよくわかりますが、この話はキリスト者へのチャレンジでもあります。ともすれば、自分の救いでと止まってしまう。後の人々への救いへの関心が薄いことへの警告であると思います。イエスさまは「わたしが来たとき(再臨)この地上に信仰が見られるだろうか」と言われました。信仰の継承を願うものでありますように。

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