めぐみのパンくず

ピラトは罪状書きも書いて、十字架の上に掲げた。それには「ユダヤ人の王ナザレのイエス。」と書いてあった。”  ヨハネ19:19

◎「ナザレのイエスを十字架に架けよ要求した人、許可した人、執行した人、それらの人々の中に私はいる」と瞬きの詩人水野源三さんはよみました。十字架は神さまの愛の表れとともに罪の代償なのです。そのことを心から自分のためと理解することが十字架の救いです。

◎イエスさまは三本の十字架のど真ん中に立てられました。十字架刑はもっとも厳しい処刑法です。その中央にイエスさまがかけられたのは罪の裁きの厳しさ見せつけられるように思います。

◎興味深いのは、イエスさまの罪状書きに「ユダヤ人の王ナザレのイエス」と書かれてあったことです。しかもヘブル語、ラテン語、ギリシャ語の三つで。ヘブルは信仰の世界、ラテン語はローマ帝国を表す力の世界、ギリシャ語は哲学(学問)の世界を現します。イエスさまはあたかも、信仰の世界の王だけではなく、力の論理、哲学 の論理の世界においても王なる方であることを示しているのです。

◎ユダヤ人たちは「ユダヤ人の王と自称した」と書いてくれと反発しましたが、ピラトはこの点に於いては妥協しませんでした。

◎イエスさまは全世界の王です。ピラトがイエスさまを十字架につけた人たちへの皮肉で書いた罪状書きが世界の王であることをしめしたのは、神さまの逆転勝利の表れです。

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