日別アーカイブ: 2014年12月7日

めぐみのパンくず

それでイエスは、いばらの冠と紫色の着物を着けて、出て来られた。するとピラトは彼らに「さあ、この人です。」と言った”  ヨハネ19:5

◎「ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け」とキリスト者は使徒信条告白の中で唱えます。そのピラトは聖書を見ますと、イエス様の裁判の渦中、随分悩んだことだろうと思います。しかしながら、優柔不断であり結局はイエスさまを十字架につけてしまいました。

◎ピラトは王の格好をさせられたイエスさまを群衆に示しながら「この人には罪がない」と二度叫びます。法的な罪はないということでしょうか。イエスさまは正しい人、世界の三聖人と知っている人は多いですが、原罪をも持たないお方だとは認めていないのです。

◎また、ピラトはイエスさまを十字架につける最終決定は自分にあると思っていました。Vs10イエスさまが十字架に架かられるのは罪びとの贖いに対する神さまのご計画であり、みこころであるということなど考えも及ばなかったのです。

◎またピラトには恐れがありました。そのことがイエスさまの十字架刑にゴーサインを出すことになります。それはユダヤ人たちが語った「神の子とした」、「カイザルの他私たちには王はない」ということばにでした。この世の権力者(ローマ皇帝)を恐れ、自らの立場が崩壊することを恐れたのです。

◎キリスト者は「イエスではなくバラバを」でもなく、この世に迎合していくものでもありません。十字架のイエスさまを見つめ信じ続けて行くのです。