めぐみのパンくず

“すると、シモン・ペテロが答えた。「主よ。わたしたちがだれのところに行きましょう。あなたは永遠のいのちのことばを持っておられます。私たちは、あなたが神の聖者であることを信じ、また知っています。”

ヨハネ6:68,69

◎イエスさまの肉を食べ、血を飲まなければ(永遠の)いのちはないとイエスさまは言われるのです。このことが多くの弟子たちのつまずきになりました。彼らは「これはひどいことばだ」としか取れなかったのです。弟子たちの多くのものが去って行きました。

◎十二弟子たちにイエスさまは「あなたがたも、離れたいと思うのか」とたずねられたところ、打てば響く鐘のようにぺテロが応答するのです。三つの告白をしました。①「誰の所に行くでしょう」②「永遠のいのちのことばをもっておられるのはあなたです」③「神の聖者であることを信じ知っています」と。イエスさまこそ信仰生活の動力であり、神と共に歩む者としてのいのちの供給源であることを告白したのです。

◎ペテロの告白を主は喜ばれた事でしょう。しかし、その残った12弟子の中には後に裏切るユダが含まれていました。イエスさまはご自分を銀貨30枚で売ってしまうことになるユダを「悪魔である」とはっきり宣言されたのです。イエスさまと共に暮らし歩いた者のであったとしても、くるいが生じるのです。

 それは、離れて行った大勢の弟子たちのように、イエスさまの語られるいのちのことばを自分のものにしなかったことでしょう。また、十字架への偏見が大きかったであろうと思います。その動機はイエスさまを愛する愛ではなく、欲を満たすためのものに他ならなかったのですから。

 新聖歌404番、「弟子となしたまえ、わが主よ、わが主よ~」と歌うキリスト者は、「ユダにはなるまじ、わが主よ、わが主よ」と心から祈りつつ賛美するのです。

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