日別アーカイブ: 2013年7月3日

めぐみのパンくず

“律法はモーセによって与えられ、恵みとまことはイエス・キリストによって実現したからである。” ヨハネ1:14

◎ 使徒ヨハネのイエスさまの紹介が続きます。イエスさまをモーセと比較するのです。

◎ まず、モーセですが、モーセと言えばエジプトで苦しむイスラエルの民を救い出し、紅海を渡らせたことで有名ですが、それと共に、シナイ山にて神から律法を与えられたことは同じように大きなことです。イスラエルの民が神に受け入れられるためには十戒に代表される戒めをことごとく守らなければなりませんでした。しかし、誰一人としてこの律法を100%守りきることはできなかったのです。律法はすべての人が、聖い神の前には罪びとであることを悟らせるるために与えられたのですね。

◎ イエスさまは罪びとを受け入れるべき「めぐみ」のお方として来て下さいました。ジョンストットと言う学者は「めぐみは罪や罪過にかかわるものであり、あわれみは罪や罪の結果として痛み悲惨さにかかわるもの」と言いましたが、イエスさまは人間の姿を取って罪びとために十字架で身代わりに死んで下さって、神からの裁きを受けて下さったのです。キリスト者はこの赦しの恵みの中にいるのです。

最後に「まこと」ですが、これは「本当のこと」という事です。イエスさまが天に帰られる前、弟子たちに天の住まいの話をされました。疑い深いトマスは「どこへいらっしゃるのかわかりません」と言います。その時、おっしゃた言葉の中に「我は・・真理なり」と言われました。イエスさまの語られる言葉に偽りは何一つないのです。このお方に信頼し、恵みとまことに進む信仰者でありますように。