2024年3月10日聖日礼拝

動画(39分31秒)

聖書 マタイの福音書26章36節〜45節
説教 「ゲッセマネの庭にて」
説教者 タン・ショーン師


今月の聖句

コリント人への手紙第一15章20節

しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。


今週の聖句

マタイの福音書26章56節

「しかし、このすべてのことが起こったのは、預言者たちの書が成就するためです。」


創世記からの黙想 創世記10章

創世記10章からの黙想。10章にはセム、ハム、ヤフェテの子孫たち70名の名が記されています。アダム、エバから始まった人類、地は罪で満ち、暴虐の罪の嵐の中、神の言葉を信じ従い箱舟を造り、箱舟に入ったノアの家族8名だけが救われて、この8名から新しい世界が再出発しました。ノアは信仰の人でした。「信仰によって、ノアはまだ見ていない事柄について神から警告を受けたときに、恐れかしこんで家族の救いのために箱舟を造り、その信仰によって世を罪ありとし、信仰による義を受け継ぐ者となりました。」(へブル11章7節)信仰の人ノアも罪人の頭でした。洪水後ノアはブドウ畑を作り、ぶどう酒を飲んで酔い、衣を脱ぎ捨てて裸で寝るという醜態を見せています。このノアの醜態をカナンの父ハムは騒ぎ立てて兄弟に告げています。セムとヤフェテは父の裸を見ないように顔を背け後ろ向きに歩いて父の体に上着をかける作業をしています。大事業をなし終えたノアも罪びとの一人です。気のゆるみから信仰の衣を脱ぎ捨てて肉の生活を見せる醜態をさらしています。その時長男セムは率先して父の体に衣をかける作業をしています。10章はノアの子孫70名のリストが書かれていますが、ヤフェテ、ハムの系図の流れを書き上げた後、セムの家系が書かれています。「セムにも子が生まれた。セムはエベルのすべての子孫の先祖であり、ヤフェテの兄であった。」(21節)10章ではセム、アルパクシャデ、シェラフ、エベル、ペレグまでの5代が書かれています。この系図は11章にまで続き、レウ、セレグ、ナホル、テラと続いてアブラハムにつながっています。ノアは大事業の後、信仰の衣を脱ぎ捨てる大失態をしています。セムとヤフェテは醜態を覆い隠す衣を後ろ向けに歩いて誰がしたかわからない形で衣をかけて体を覆いました。「愛は多くの罪をおおうからです。」(ペテロ第一4章8節)この小さなセムの愛と信仰の証しから、セムから10代のちに信仰の父と呼ばれるアブラハムが登場し、やがてアブラハムの子としてイエス様が世に来てくださいました。信仰の人はわずか8名に減少しましたが、この川の流れはアブラハム、ダビデとつながり、イエス様からは信仰による神の子たちが全世界にあふれながれています。信仰の衣を着てつないだ勇者たちです。受け継いだ信仰の衣をまた誰かにかけていけるように祈りましょう。シャローム。