ハーモニカの大好きなご高齢の兄弟。水曜日の聖書研究会では、学びの後のお茶の時間にいつもハーモニカをとりだして奏いて下さいました。定番は「世には良き友も数あれど、キリストにまさる良き友はなし」(当時は聖歌519番)。ほかにもいくつか演奏してくださいましたが、なぜか最後は「憧れのハワイ航路」で締めくくられます。戦地の痛々しい思い出を引きずり、戦後の暗やみを歩まれた兄弟が唯一明るい気持ちにさせられた歌だったそうです。
入退院を繰り返しつつも信仰生活を全うし、主にある平安のうちに天に帰って行かれました。葬儀ホールで前夜式、葬式が営まれました。信仰の仲間で同じくハーモニカを奏いて下さる兄弟が葬儀、前夜式とも特別賛美ということでハーモニカ演奏をして下さいました。曲目は「世には良き友も・・・」そして「憧れのハワイ航路」。牧師としては少し考え込みましたが、やはりこれははずせません。
葬儀ホールに響くハーモニカの音色。「憧れのハワイ航路」。別離の悲しみの中にも天国への希望に満ち溢れた葬儀。ハワイ航路ならぬ天国航路はさぞ順風満帆だったでしょう。天国でまたお会いしましょう。
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