説教音声・要旨 2026年10月11日(日)

  • 日時:2026-10-11
  • 聖書箇所:第一コリント12章14~26節
  • 説教題:かけがえのないお互い

暗唱聖句

一つの部分が苦しめば、すべての部分がともに苦しみ、
一つの部分が尊ばれれば、すべての部分がともに喜ぶのです。

第一コリント12章26節

説教音声





説教要旨

私たちは神さまの望みのままに置かれている(14~21)

教会を「からだ」に、そして教会に生きる兄弟姉妹を「肉体の各部分(器官)」になぞらえて、教会に生きる兄弟姉妹は、お互いさまざまに違いがあるけれども、独立(孤立)している者はひとりもいない(15、16)、それぞれに役割がある(17、19)、不必要な者は誰ひとりいない(21)、と聖書は語ります。

洗礼を受けて一つとなる(13)のは、互いの違いをそのままに、一つとなる。皆が同じ顔になり、同じ考えを持ち、同じ行動をするのではない、と聖書は語るのです。

お互いの違いを受け入れ合いながら、しかも一つとなることは、そう簡単なことではありません。人間の努力だけでは不可能かもしれません。しかし教会には聖霊が働いておられます。私たちは、お互いの違いを受け入れあいながら、しかも一つとなることができるのです。神さまにとって不可能なことは一つもありません。

イエスさまを信じて、イエスさまを主とした私たちは、どんなに違いがあろうとも、同じイエスさまを主として一つとなります。

私は手ではないからからだに属さない、と言うならば、いったい私はだれを主としているのか。目が手に向かって「あなたはいらない」と言うならば、いったい私は誰を主としているのか、問われなければなりません。

「神はみこころにしたがって、からだの中にそれぞれの部分を備えてくださいました」(18)。

神さまは、「私」をほかの誰でもない「私」として教会に加えてくださいました。天と地を創造された神、十字架で命を捨てるほどの愛をもった主、復活をして世の終わりまでともにいると約束してくださった慰め主が、そのみこころにしたがって、私を教会の一人として加えてくださったのです。私たちが、いまこうして教会生活を送っているのは、そこに神さまの御意志、あつい御思いがあるからなのです。神さまの愛に出会うことは、健やかに自分らしく生きる道をひらきます。

弱さの役割(22~26)

「それどころか、からだの中でほかより弱く見える部分が、かえってなくてはならないのです」(22)。

互いに違いがあるだけではありません。「ほかより弱く見える部分」「見栄えがほかより劣っている部分」があり、その弱い部分こそ、なくてはならない部分である、と語ります。

「私たちは、からだの中で見栄えがほかより劣っていると思う部分を、見栄えをよくするものでおおいます。こうして、見苦しい部分はもっと良い格好になります 」(23)。

別訳では

「私たちは、体の中でつまらないと思える部分にかえって尊さを見いだします。実は、格好の悪い部分が、かえって格好の良い姿をしているのです」(23、新共同訳2018)。

弱い部分、劣っていると見える部分は、見栄えをよくするもので覆われることによって見栄えがよくなる、さらには弱い部分こそ尊い、恰好の良い姿をしている、といいます。弱いということそのものに価値がある、と聖書は語ります。

弱さ、見栄えの悪さがあるのは「からだの中に分裂がなく、各部分が互いのために配慮し合うため」(25)です。弱さはなくてはならないものである、もし弱さや、見栄えの悪さがなければ、教会は分裂してしまう。弱さにはかけがえのない役割があります。

弱さとは信仰の弱さのことです。では信仰の弱さとはいったいなんでしょう。

信じる力が弱い、すぐに誘惑に負けてしまうといった弱さがあります。愛することに弱い、ということもあるかもしれません。イエスさまのみこころが何であるのかは理屈ではわかるけれども、それを優先することが難しい。すぐに自己中心になってしまう。そういう弱さがあります。あるいは、ローマ人への手紙14章、15章に記されているように、偶像にささげられたような肉を食べるならば偶像礼拝者になってしまうので絶対に食べない、という「弱さ」もあります。一見強そうなのですが、律法主義に陥りやすい弱さです。いずれも誰もが思い当たることではないかと思います。私たちはみな弱いのです。

みな弱いということは、教会には強い者と弱い者がいるのではなく、「自分は弱い」ということが分かっている人と、分かっていない人がいるのだと思います。私たちはどちらでしょうか。

イエスさまを信じる者は、自分の違い、自分の弱さを受け入れます。また互いの違い、互いの弱さを健やかに受け入れます。私たちはみな、イエスさまがそのお心によってともに信仰に生きる仲間としてくださったお互いです。イエスさまは、私の個性も、弱さも、何もかもご存じの上で、こうして教会に生きる者としてくださいました。自分らしく、そして互いに受け入れ合いながら、一つとなる喜びを確かにしたいと思います。主はそのためにいのちを捨ててくださいました。

祈り

お互いの違いをそのままに、また弱さをそのままに、あなたは受け入れて下さいました。またさまざまに違いを持つ者を共に生きる仲間としてくださいました。ときに弱さによってともに生きることが難しくなります。しかし弱いからこそ、一つになるとあなたはおっしゃいました。あなたのみこころを学ばせてください。


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