説教音声・要旨 2026年3月15日(日)

主日礼拝説教:2026年3月15日(日)

聖書箇所:出エジプト記20章7節

説教題:御名が聖なるものとされますように

暗唱聖句

ですから、あなたがたはこう祈りなさい。

 天にいます私たちの父よ。

 御名が聖なるものとされますように。

マタイの福音書6章9節

説教音声

説教要旨

主の名をみだりに口にしてはならない

 十戒は私たちが神さまとともに生きるための道しるべとなる言葉です。第三戒は「あなたは、あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない」です。第三戒は、神さまのお名前、御名に関する教えです。

 「主の名をみだりに口にしてはならない」、そう教えられたイスラエルの民は、徹底的に神さまの御名を口にしないようにしました。聖書の中で、「主」という神さまの御名が出てくると、「アドナイ(私の主)」という別の言葉で読み替えました。そして、ずっとそうしているうちに、「主」という御名の発音の仕方が分からなくなってしまったと言われています。

 「主の名をみだりに口にしてはならない」とは、とにかく絶対に神さまの御名を口に出して発音してはならないという教えではありません。「口にしてはならない」のは「みだりに」です。神さまの御名をみだりに口にすることが問題とされているのです。

 「みだりに」とは「軽率に」ということです。神さまの御名を軽々しく扱うことです。そして、それは神さまご自身を軽々しく扱うことでもあります。なぜなら、神さまの御名というのは、神さまご自身を表しているからです。そして、私たちがその神さまの御名とどう向き合っているかは、神さまに対する私たちの理解や思いを映し出しています。

 例えば、イスラエルの民は神さまの御名を徹底的に口にしないようにしました。その大きな理由は神さまの罰を恐れたからなのだと思います。下手に神さまの御名を口にしたら、大変なことになる、そんなびくびくした態度で、彼らは神さまと向き合っていたのです。もちろん、それは神さまに対する誤解です。

 神さまの御名は私たちを萎縮させるものではありません。むしろ、その反対です。神さまは御名を呼び求める者を待ち望んでおられるからです。私たちは神さまの御名を喜んで呼ばせていただくことができるのです。神さまは、私たちと、互いに向かいあって、互いに名前を呼び合って生きることを願っていてくださるのです。

主の御名をほめたたえよ

 「主の名をみだりに口にしてはならない」とは、神さまの御名が軽々しく扱われることを戒める教えです。そして、神さまの御名をみだりに口にするとは、具体的には、神さまの御名を自分のために利用することです。自分が利益を得るために、自分の目的を達成するために、自分を正当化するために、神さまの御名を利用することです。神さまの御名を利用するというのは、神さまを自分の道具のように扱っていることを意味しています。

 「主の名をみだりに口にしてはならない」とは、私たちが神さまの御名とふさわしく向き合っていくための教えです。具体的には、後に主イエスさまが教えてくださったように、御名が聖なるものとされることを祈り求めて生きることです。御名が聖なるものとされるとは、神さまの御名が御名としてふさわしく重んじられることです。そして、神さまの御名が御名としてふさわしく重んじられるのは、私たちが私たちのために成し遂げられた神さまの救いのみわざを見上げるところにおいてです。

 「主の名をみだりに口にしてはならない」と命じられた神さまは、その前にご自分のことを「あなたの神」と言われています。「あなたの神、主の名をみだりに口にしてはならない」です。そして、その「あなたの神」について、神さまは十戒の最初のところで言われていました。それは「あなたをエジプトの地、奴隷の家から導き出したあなたの神」です。神さまは、イスラエルの民を、エジプトの地、奴隷の家から導き出された方です。さらには、私たちを罪と死の支配の中から救い出してくださった方です。神さまから離れた罪人の私たちを取り戻すために、かけがえのない御子イエスさまのいのちを犠牲にしてくださった方です。そして、十戒のすべての教えは、その神さまの救いのみわざを前提としているのです。第三戒も同じです。

 神さまの救いのみわざから目をそらすなら、私たちは神さまの御名をみだりに口にすることになります。不必要にびくびくしてしまうことになるかも知れません。しかし、神さまの救いのみわざを見上げるなら、神さまの愛を味わうなら、私たちは御名をみだりに口にする者とはなりません。御名をほめたたえる者とならせていただくことができるのです。

祈り

 神さまの御名をみだりに口にしてしまう、そんな私たちを愛してくださっていることを覚えて感謝します。私たちの救いのために、神さまが成し遂げてくださった御子イエスさまの十字架の死と復活のみわざを、いつも見上げる者であらせてください。そして、あなたの御名をほめたたえる者であらせてください。主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。


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