「だから、慰めを得たいなどと思ってはいけません。慰めを得てはならないのです。慰めを得ようとせずに泣きなさい。ただし泣くときはそのたびごとにたえず思い出すんです。あなたのお子さんは神の天使の一人だということをね。お子さんはあなたのほうを見て姿をみとめ、あなたの涙を喜び、それを神さまに指で数えているのです。」
(ドストエフスキー、カラマーゾフの兄弟、第1巻、光文社古典新約文庫、亀山郁夫訳、129ページ)
一人息子を失い悲しんでいる母親に対して語るゾシマ長老の言葉。
慰めを得たいと思うのは無理のないことです。しかし慰めを得たいと様々な取り組みをすることによっては真の慰めを得ることが出来ないのです。真の慰めをいただくためには、泣くことが大切です。ただ泣くだけではなく、神さまの方向を向いて泣くのです。神さまだけが真の慰めを与えることが出来るのです。
この世は偽りの慰めを私たちに語ります。偽りの慰めは私たちを慰めないどころか、帰って複雑な苦しみの中に私たちを陥れます。偽りの慰めに騙されないようにしましょう。しっかりと主の方向を向いて泣きましょう。
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