柔和な生き方を説明したドイツの学者が「ひじを張らないで生きること」と言っている。ひじを張っているドイツ人が多いことを思うとおもしろい。・・・私たち日本人のなかにも、今はひじを張って自己主張だけで生きていかれると思い込んでいるところがある。
加藤常昭、『み言葉の放つ光に生かされ』、63頁
2020年2月26日(水)
詩編37編11節は、新共同訳では「貧しい人は地を継ぎ」と訳されています。この「貧しい」という単語は「謙遜な、へりくだった、貧しい」という意味の言葉です。新改訳2017では「柔和な人は」と訳されています。また新しい共同訳では「苦しむ人」と訳されています。
この「貧しい」ということが単に徳としての謙遜ということではないのでしょう。優しいという言葉は人偏に憂いと書きますが、苦しみを抱える、重荷を負う人が優しい、また柔和であるということでしょう。
ひじを張ること、自己主張に生きることは、豊かな平和を楽しむことができないのです。キリストはそのような生き方から私たちを解放するために、この地にくだってくださいました。
「貧しい人は地を継ぎ/豊かな平和に自らをゆだねるであろう。」(詩編37・11)