次の場面の筋をあれこれ思いめぐらすよりはるかに大切

何が何でも進歩をよしとしようとしている人ならいざ知らず、虚心坦懐に世界史を見る者が、そこに着実な上り勾配を見出すことはないでしょう。
・・・
今日、私たちの心のうちから再臨を閉めだしているのは世界が徐々に完成へと円熟しつつあるという見解ですが、これは経験からの帰納ではなく、一種の神話です。
・・・
私たちは作者ではありません。演出家でもありません。観客でもないのです。私たちは舞台に登場している出演者です。出演者にとっては自分が現に登場している場面で立派に演技することのほうが、次の場面の筋をあれこれ思いめぐらすよりはるかに大切です。

『影の国に別れを告げて―C.S.ルイスの一日一章』、中村妙子 訳、183-4頁

2019年5月8日(水)

世界がより良い方向に行ってほしいと願います。しかし現実はその逆である、エントロピーの法則ではありませんが、世界は滅びに向かっているとルイスはいいます。それは飢きんや災害、人びとの愛が冷えていくということもありますが、最大のことは、人間中心による空虚な楽観主義ではないかと思います。
この先どうなっていくかは、神さま以外わかりません。空虚な楽観主義ではなく、再臨を待ち望みつつ明日のことを神さまにゆだねて、今を一所懸命に生きることが大切なのだと思います。

「人々が『無事だ。安全だ』と言っているそのやさきに、突然、破滅が襲うのです。」(第1テサロニケ5・3)