愛の祭りとして

この皇帝による人口調査は40年もかかったと伝えられる。皇帝アウグストは人気もあり、その誕生日は「福音」と呼ばれたと言う。このような皇帝が生まれたことも、喜びの知らせに属したのである。だが主イエスの誕生は誰にも知られないようなひそかなものであった。ローマ皇帝の歴史に記録されるようなものではなかったのである。そして今は、誕生日を福音と呼ばれた皇帝の存在は私たちに何の意味も持たず、ヨセフとマリアの子イエスの誕生日は、まさに福音そのものとして全世界で祝われる。降誕祭、クリスマス、それはキリスト者でない人びとにも愛の祭りとして理解され、祝われる。この日だけでも教会堂に現れる人びとを歓迎したい。喜びに膨らむこころをもって!

加藤常昭、『み言葉の放つ光に生かされ』、379頁

2020年12月24日(木)

今日はクリスマス前夜、明日はクリスマスデー、です。主のご降誕は夜の出来事として記されていますので、ことさらクリスマス前夜、すなわちクリスマスイブは大切な記念の日として祝われることとなります。一つのともしびから、一つ一つと伝えられる明かりが、いと小さく生まれてくださったお方の全世界への広がりを思います。愛はそのように一つが一つを生むように伝えられていくのです。

「そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。」(ルカ2・1)