新しい王の誕生を恐れたヘロデ王が、どの嬰児が新しい王になるのかわからないままにベツレヘム周辺の二歳以下の男児を皆殺ししたというのである。・・・エレミヤは子を奪われる母の嘆き、慰めを拒否する絶望の嘆きが歴史のなかで聞こえるという。マタイは、その絶望が主イエスの誕生とともに最も深くなったと理解する。世の権力は主イエスの支配を拒む。主イエスの恵みの支配が始まると困る。ここに王の背後にある悪魔の宣戦布告の声が聞こえるのではないか。
加藤常昭、『み言葉の放つ光に生かされ』、381頁
2020年12月26日(土)
世の権力は、主イエスさまの支配を拒む、といいます。母が嘆かなければならないような政治は、どこかおかしいのです。
「さて、ヘロデは占星術の学者たちにだまされたと知って、大いに怒った。そして、人を送り、学者たちに確かめておいた時期に基づいて、ベツレヘムとその周辺一帯にいた二歳以下の男の子を、一人残らず殺させた。こうして、預言者エレミヤを通して言われていたことが実現した。『ラマで声が聞こえた。激しく嘆き悲しむ声だ。ラケルは子供たちのことで泣き、慰めてもらおうともしない、子供たちがもういないから。』」(マタイ2・16-18)
「主はこう言われる。ラマで声が聞こえる 苦悩に満ちて嘆き、泣く声が。ラケルが息子たちのゆえに泣いている。彼女は慰めを拒む 息子たちはもういないのだから。」(エレミヤ31・15)