明白きわまる道徳的問題が曖昧となっていること

牧師のうちに一種特殊な職業的良心が発達した結果、明白きわまる道徳的問題が曖昧となっていることがあります。ひとたび、そうした一線を越えてしまった人たちは、自分は正直に考えたすえに、そのような非正統的意見をもつにいたったのだと公言して憚りません。

『影の国に別れを告げて―C.S.ルイスの一日一章』、中村妙子 訳、35f頁

2019年1月19日(土)

ルイスのいう「明白きわまる道徳的問題」とは、教会に仕えながら、教会の伝統的、そして正統的考え方に反する意見を主張するということのようです。19世紀リベラリズムなどによって迷い始める教会への批判なのかもしれません。
ファンダメンタルな考え方が、正統的な考え方ということではありません。原理主義的な考え方が聖書的な考え方であるということもいえません。ここで正統的であるということが大切なのだと思いますが、チェスタトンの『正統とは何か』は参考になるのだと思います。