「夫れ静黙は進取の宝なり。学者の要は取りて之を守るに在り。之を守る久しうして間断なければ、此れ其有となる。即ち此の宝を以て賜はるなり。」

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「夫れ静黙は進取の宝なり。学者の要は取りて之を守るに在り。之を守る久しうして間断なければ、此れ其有となる。即ち此の宝を以て賜はるなり。」

新井奥邃、『聖言』、205

「静かにして黙想することは自ら進んで事を為すために大切なことである。学者の要点はとりわけこのことを守ることにある。これを末永く途切れることなく守るならば、そこに実現する。すなわち静かにして黙想する事によって与えられるのである。」

 為すべきことを知り、焦点を当てて活動的に生きるためには、まず静かな時間を大切にすること、黙想することが必要です。これなくして活動的に生きようとするならば、たちまち行き詰まるでしょう。あるいはふさわしくない活動となるでしょう。
 学者という存在は、大切です。この世界がどこに向かって行くのかを、静かに哲学していてくださる存在だからです。学者を大切にしない文化、文明は、間もなく滅びるでしょう。
 一人の人間の人生も、この通りです。一日の時間の流れもこの通りです。すなわち、静かに黙想することを大切にする人の人生には、自ら進んで事を為す力強さがあります。また静かに黙想する時間を大切にした一日は豊かな一日となります。

〔聖書の個所〕

あなたは、祈るときには自分の奥まった部屋にはいりなさい。そして、戸をしめて、隠れた所におられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れた所で見ておられるあなたの父が、あなたに報いてくださいます。
(マタイ6章6節)

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