「静黙は美徳なり。但し温愛なくば、其の弊や隠蔽の反逆に至る。故に吾人の間は冗語と沈黙の弊に陥らざる様、温愛を以て親しむべし。」

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「静黙は美徳なり。但し温愛なくば、其の弊や隠蔽の反逆に至る。故に吾人の間は冗語と沈黙の弊に陥らざる様、温愛を以て親しむべし。」

新井奥邃、『聖言』、62

「静かに黙することは美徳である。ただし温かい愛がないならば、その弊害は神さまの目から悪を隠すことになってしまう。だから私たちの間では、余計な言葉を語ることと、黙って何も言わないこととの弊害に陥らないように、つねに温かい愛によって親交を温めよう。」

 「沈黙は金雄弁は銀」などと言われますが、ぺらぺらとしゃべりまくることは、あまり美しい姿ではありません。いつも静かに黙っていることは美しいことです。しかし言わなければならない時があります。言わなければならない時に、それでも黙っていることは、見て見ぬふりをすることであり、結局相手が滅びの道に進むのを助けていることになるでしょう。真実の温かい愛は、苦言を呈することを含んでいます。もちろん饒舌に至ることのないようにと気を付けならがら、しかし冷たい沈黙をもって道の反対側を通る(ルカ10章、良きサマリヤ人)ことにならないように、温かい愛に生きる者でありたいと思います。

〔聖書の個所〕

もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ人のために起ころう。しかしあなたも、あなたの父の家も滅びよう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」
(エステル4章14節)

私はひたすら沈黙を守った。よいことにさえ、黙っていた。それで私の痛みは激しくなった。
(詩篇39章2節)

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