リーアムが、老後はそこに座ってのんびりすることを楽しみにしていたロッキングチェアは、それほど座り心地がよくなかった。背もたれの横棒が背中に当たって具合が悪い。そして小さいほうのアームチェアは小さすぎ、座部がせまくて太腿がおさまらない。しかし、大きい方のアームチェアはよかった。大きい方のアームチェアなら、何日も座っていられた。
アン タイラー、『ノアの羅針盤』、275頁。
老齢を前にして、まだまだ座ってなどいられない、立ち働く希望にあふれている多くの人がいます。しかし、いつか死を迎える人間の多くは、立ち働くことのできない期間を越えて、その死を迎えて行きます。立ち働くことのできな期間は、座っていなければなりません。できるだけ座り心地のよい椅子に座っていたいものです。
想像し希望していたロッキングチェアは、それほど座り心地がよくありません。小さいアームチェアは小さすぎます。大きい方のアームチェアはよかったようです。
自分の想像とは違ったかたちで老齢を送らなければならないかもしれませんが、きっと座り心地の良い、少し大きいアームチェアが私にも見つかるでしょう。
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