日別アーカイブ: 2017年12月13日

めぐみのパンくず

「お着物にさわることができれば、きっと直る。」と考えていたからである。” マルコ 5:28

◎ゲラサの狂人を癒された主は再び向こう岸に渡られます。そこにはイエスさまを必要とする二人の人が待っていました。そのうちの一人に、12年間も「長血」を患い続けた女性がいました。女は多くの医者に掛かりましたが、良くなるどころかかえって悪くなる一方で、財を使い果たしました。それだけでなく、宗教的にも不潔な女として人々との交わりを禁じられていたのです。病と心の孤独はどれほどつらかったことでしょう。

◎その女がイエスさまのことを耳にして「せめて(口語訳)お着物にでもさわればきっと直る」と信じて衣のすそに触れたのでした。大勢の人が取り囲みイエスさまに(キリスト教に)触れています、しかし、信仰のためではありません。

◎イエスさまはご自分の身体から力が抜けていくのを感じられ「誰がさわったのか」と尋ねられます。女は①恐れおののき②身に起こったことを知り③イエスさまの前にひれ伏し③真実、身に起こったことをあますことなく告白したのです。

◎癒された女にイエスさまは「あなたの信仰が直した」と言われ、その後「安心して帰りなさい、病に気かからず、すこやかでなさい」と励ませれました。安心とはヘブル語のシャローム、ギリシャ語のエイレーネで、心の奥底からあふれ出る安心を表します。イエスさまが弟子たちに「残していく」ヨハネ14:27と約束された平安です。女はどれほど力強く思ったことでしょう。