日別アーカイブ: 2013年12月15日

めぐみのパンくず

「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神はわたしたちと共におられる、という意味である。)     マタイ1:23

○告知天使によって、ナザレの大工ヨセフに夢の中で語られたメッセージは、ヨセフの不安を取り除くことから始まりました。許嫁であったマリヤのお腹が大きくなったのです。イスラエルにおいて姦淫の罪は撲殺の刑でした。ヨセフは正しい人であったので苦悶しますが、慈愛の人でもありました。そっとマリヤを去らせようと考えましたが、その苦しみは大きかった方事でしょう。「天使は安心して妻マリヤを迎えなさい。」と言いました。

○肉によらず、霊によってマリヤのお腹に宿られたイエスさまの目的は二つ。一つは「ご自分の民」の救いです。イエスさまを救い主として受け入れる者のあらゆる罪が赦されるのです。マタイの冒頭に系図が出て来ますが、これは罪びとの系図です。イエスさまの父、ヨセフの系図ならばさぞかし聖い系図と思われがちですが、そうではありません。イエスさまは罪びと系図の中に救いをもたらされたのです。

○第二に、罪を赦すだけでなく、信じる人の内に神であられるイエスさまが住んで下さると言うのです。イエスさまの誕生700年前、希望の預言者イザヤはこのインマヌエル(神共に在す)お方が救い主となって来られることを予言しました。

 キリスト者とは、罪から救われ、罪を宿していた心の真ん中に、イエスさまが来て下さったとの、喜びを知っている存在であり、この喜びを人々に伝える者なのです。