詩篇105編の詩人は自分たちの歴史を振り返っています。その歴史は神さまがアブラハムと契約を結ばれたことから始まります。神さまは、アブラハムの子孫を夜空の星のように増やし、彼らの神となることを約束されました。そして、詩人は、アブラハムと契約を結ばれた神さまについて、「ご自分の契約をとこしえに覚えておられる」と告白します。詩人が振り返る自分たちの歴史は、単なる人間の歴史ではなく、アブラハムとの契約を覚えておられる神さまに支えられてきた歴史です。
神さまはアブラハムとの契約を覚えておられました。何百年の時が経っても、イスラエルの民の世代が替わっても、アブラハムとの契約を覚え、彼らの神さまであり続けてくださいました。
単なる記憶力の問題ではありません。神さまがアブラハムとの契約を覚えられたのは、その契約を大切にされたからです。大切だからこそ、覚えておられたのです。神さまがアブラハムとの契約を覚えられたのは、ご自分の民との契約を大切にし、ご自分の民を愛しておられる証しです。
私たちはすぐに神さまのことを忘れてしまいます。神さまのことが分からなくなることもあります。しかし、神さまはいつも私たちのことを覚えていてくださいます。あなたのことをちゃんと見ているよ、大丈夫だよ、そう語っていてくださるのです。神さまは私たちのことを愛していてくださるからです。
主はあわれみを忘れずに、
そのしもべイスラエルを助けてくださいました。(ルカの福音書1章54節)