「嗚呼謙なる哉、順なる哉、謙と順とは万物の根なり。何ぞ復其の本に帰らざる。赤子の心を存する者は謙なり。之れを長ずる者は順なり。之れを存し之れを長ずる者、是れを大人と為す。」
新井奥邃、『聖言』、85
「ああ、謙遜であることだなあ。従順であることだなあ。謙遜と従順とはすべてのものの根本である。どうして再びその本に帰らないのか。おさなごの心を持つ者は謙遜である。これを大切に育てる者は従順である。これを持ち、これを大切にする者、これを大人ということができるのである。」
人生の根本は謙遜と従順です。謙遜と従順を大切にしている人こそ、大人と呼ぶことができるでしょう。どこかのお店で店員に土下座をさせたというニュースがありました。土下座とまで行かなくとも、まるで店員を「奴隷」のように扱っている人を見かけます。傍にいて不愉快になりますが、奴隷のように暴言を吐いたり偉そうに話しているその人の醜さに反比例して必死に対応しようとしている店員さんの美しさにはほれぼれとします。全国の店員さん、頑張ってください。店員を奴隷のように扱っているその人は、大人になり切れていない貧しい哀れな人なのです。
不利益をこうむれば文句を言って当たりまえと思っている人は、暴君の心を持っている人です。暴君の心は、大人になっていない未熟の心であり、聖書の語るおさなごの心をとは正反対のものです。謙遜と従順を根本とする大人になりましょう。そうして美しい社会を取り戻しましょう。
〔聖書の個所〕
主を恐れることは知恵の訓戒である。謙遜は栄誉に先立つ。
(箴言15章33節)
人の心の高慢は破滅に先立ち、謙遜は栄誉に先立つ。
(箴言18章12節)
謙遜と、主を恐れることの報いは、富と誉れといのちである。
(箴言22章4節)
それゆえ、神に選ばれた者、聖なる、愛されている者として、あなたがたは深い同情心、慈愛、謙遜、柔和、寛容を身に着けなさい。
(コロサイ3章12節)