ひたすら撫でさするだけの慰藉の意味

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茨木のり子、『倚りかからず』より
筑摩書房、1999年10月7日発行

マザー・テレサの瞳

(抜粋)
外科手術の必要な者に
ただ繃帯を巻いて歩いただけだと批判する人は
知らないのだ
瀕死の病人をひたすら撫でさするだけの
慰藉の意味を
死にゆくひとのかたわらにただ寄り添って
手を握りつづけることの意味を

 数年前にコルカタに行きました。優しさにあふれた手にさすられた人々の安堵の表情に励ましをいただきました。

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