静まりの時
詩篇29・1~10
2023年1月6日(金)
主の声は水の上にあり
栄光の神は雷鳴をとどろかせる。
主は大水の上におられる。
(詩篇29・3)
イスラエルの歴史の中で忘れることのできない大切な出来事は、出エジプトでしょう。その出来事の中で、神さまは紅海を二つに分けてイスラエルをエジプトの追手から救われました。この出来事は、その後のイスラエルが困難に出会ったときに思い起こされ、神さまが今回も守って下さるとの信仰を生み出したのだと思います。
この詩篇においても「水」「大水」という言葉が出てきます。3節の「大水」は、共同訳2018では「荒ぶる大水」と訳されていました。これらは今出会っている困難を象徴的にあらわしているのだと思います。神さまはそのような困難をも御手の中にご支配されていると、詩篇は歌いました。
水はさらに地中海やその他の海を想像させます。異教の海の神としてネプチューンやポセイドン、ヨブ記にも登場するレビヤタン(リバイヤサン)やベヘーモス(ベヘモット)が、神の国イスラエルをおぼやかす異教の国々の象徴として語られていたことでしょう。そのような勢力をも神さまはその御手の中に治めてくださる、と告白しているのだと思います。
「栄光と力を主に帰せよ」(1)。
主の力強いご支配を目の当たりにしてこのように信仰の告白をする、ということも大切なことです。しかしいまだ解決されていない問題を前にして、神さまは必ずその栄光と力を明らかにしてくださる、と信じて忍耐に生きる、ということも大切なことでしょう。
この詩篇には、ダビデの賛歌、と表題がつけられていますが、ダビデの生涯もさまざまな困難がありました。しかしいつも栄光と力を主に帰す、そのような生き方を追い求めたのだと思います。