永遠の契約

静まりの時 2022年2月9日(水)
創世記9・8~17

「虹が雲の中にあるとき、わたしはそれを見て、神と、すべての生き物、地上のすべての肉なるものとの間の永遠の契約を思い起こそう。』」

(創世記9・16、新改訳2017)

 神さまは洪水の後、ノアと契約を立てられます。ノアの家族、子孫、すべての生き物との間に契約を立てられます。その契約の内容は「大洪水が再び起こって地を滅ぼすようなことはない」ということでした。そしてそのしるしとして神さまは「虹」をお選びになりました。私たちは雨の後、雨模様のしまけた中に、輝くように現れる虹を見て、どんなに深い苦しみの中にも希望がある、また再出発できる、神さまは決して滅ぼしつくされることはないのだ、との希望に立ち上がることができます。
 さてこの聖書の言葉には、虹を見て、再び滅ぼすことはないとの契約を思い起こすのは、神さまご自身であると語られています。人間が虹を見て、もう滅ぼされることはないと安堵することも大切なことでしょう。しかしこの聖書が記しているのは、神さまご自身が虹を見て「思い起こす」と語っておられるということです。
 神さまは約束したことをお忘れになるようなお方ではありません。その神さまのご真実を人間は疑います。その疑いやすい人間のために、わたしはは決して忘れない、そのしるしとして虹を立てよう、と語ってくださったということでしょう。

 以前にも書きましたが、ここで「契約」と語られている言葉ですが、私たちがふだん使っている言葉の「契約」というと双方の真実によって守られるということです。しかしここで語られている神さまの「契約」は、たとえ人間が不真実であっても神さまは真実である、ということにおいて成り立つ契約、神さまからの一方的な永遠の契約を表しています。

 私たちがどんなに暗闇の時を経験しても、再び立ち上がることができるのは、この神さまの殻の一方的な愛の契約、永遠の契約があるからです。
 この契約の心は、エレミヤ31・31に登場する「新しい契約」、ルカ22・20、第一コリント11・25、第二コリント3・6、そしてヘブル書に数回登場する「新しい契約」へと続きます。
 聖餐式のおいて、私たちが預かっているのは、この一方的な契約の中に語られる新しい命、永遠のいのちです。