大いなる物語の第一章が始まろうとしているのです

アスランは一同のほうに向き直って言いました・・・「あなたがたは――影の国の言葉で言うなら――死んだのだ。学期は終った。休暇が始まったのだ。夢は終り、朝がきたのだよ・・・」

というわけで、ここで『ナルニア国物語』はお終いとなります。「めでたし、めでたし」と言いたいところですが、じつは彼らにとっては本当のお話は始まったばかりなのです。地上における彼らの一生も、またナルニア国での彼らのすべての冒険も、言ってみれば、本当の物語の表紙と扉にすぎなかったのです。そしてまさにここから、大いなる物語の第一章が始まろうとしているのです。

その物語は地上の誰も読んだことがないものです。それはいつまでも終ることなく、永遠に続くでしょう。その物語は一章、二章と進むにつれて、ますますすばらしい、輝かしいものとなることでしょう。

『影の国に別れを告げて―C.S.ルイスの一日一章』、中村妙子 訳、508頁

2019年12月31日(火)

来世への信仰がないとさまざまなかたちで現世に執着することになるので、その生き方がうすっぺらいものとなるでしょう。来世への信仰、それが正しい期待と結びついているならば、この一回限りの人生をより豊かに生きることができるようになります。本当の物語は、この人生が終ったときに始まるのです。そのことを信じて今の時を一所懸命、心を込めて生きていこうではありませんか。

「もはや、夜はなく、ともし火の光も太陽の光も要らない。神である主が僕たちを照らし、彼らは世々限りなく統治するからである。」(黙示録22・5)