特殊な感情

大きさにおける大きな違いが重要視されるのは、理性でなく、感情の問題です。つまり大きさにおける優越性が、絶対的大きさとでも言うべきある一点に達したときに私たちの心のうちに生じる特殊な感情によるのです。

『影の国に別れを告げて―C.S.ルイスの一日一章』、中村妙子 訳、57ff頁

2019年2月7日(木)

大きいことはいいことだ、というキャッチフレーズというかコピーがあったように思います。しかしそれは理性的に考えて出た結論ではなく感情的な反応に基づくものでしょう。大きな建物、大きな像、大きな奇跡、大きな音、大きな声、などなど。実はそれらが小さなものよりもすぐれているのかというと、確かにすぐれているかのように感じるかもしれませんが、実際は小さなものにも価値がありますし、小さなものほど価値がある場合もあるでしょう。
神さまは偉大なお方です。つまり大きなお方です。しかしその神さまが小さな存在となられました。それがクリスマスの奇跡です。それは大きいとか小さいとかの壁を打ち破られたことなのかもしれません。人間の世界はとかく大きなことが優れているとして、さまざまな取り組みがなされ、評価されていきます。そのような世界にあって、神さまを信じる者には小さなものの価値を確かにする使命があるのかもしれません。

「この地上に小さなものが四つある。それは知恵者中の知恵者だ。」(箴言30・24)