日別アーカイブ: 2017年11月26日

めぐみのパンくず

あなたの家、あなたの家族のところに帰り、主があなたに、どんな大きなことをしてくださったか、どんなにあわれんでくださったかを、知らせなさい。”          マルコ 5:19

◎夕方に出発したイエスさまと弟子たちの舟がゲラサについたのは深い夜でした。ゲラサには石灰岩の洞窟が多くあり、そこには死体が墓代わりに入れられていたと言われます。その墓場を住み家にしている男が一人いました。

◎「レギオン」と告白していますが、ローマの一軍団ほどの数の悪霊がこの男の心を支配していました。ですから、この男をつないでおく鎖、足枷もありません。大声で昼夜を問わずわめき、自傷行為もしばしばでした。

◎イエスさまはこの男一人のために、向こう岸に渡られたのです。彼の口を通してレギオンが語ります。彼らはイエスさまが「いと高き神の子」であり、悪霊をも支配されることを知っているのです。ですからこの地方から「追い出さないで下さい」と願います。そして許され豚の軍団に入りました。しかし、驚いた豚はなだれを打って海に飛び込みました。

◎イエスさまによって、裸でいた男が服を着、荒れ狂っていた心が正気に返りました。イエスさまの救いに感極まったのでしょう。お供をさせて下さいと願いますが、イエスさまは上のみことばを語りなさいます。一番心配していた家族、友に神さまがしてくださったあわれみを伝えなさいと。

◎それに反してゲラサの人々は、人間よりも豚が大事だったのでしょう。イエスさまに出て行ってくれと言うのです。残念なことです。