日別アーカイブ: 2015年1月4日

めぐみのパンくず

イエスは、母とそばに立っている愛する弟子とを見て、母に「女の方。そこに、あなたの息子がいます。」と言われた。それからその弟子に「そこに、あなたの母がいます。」と言われた。その時から、この弟子は彼女を自分の家に引き取った。”

ヨハネ19:26,27

◎十字架上におけるイエスさまの七つのことばの第二番目のお言葉です。母マリヤと弟子ヨハネに向かって語られました。

◎まず母マリヤに向かって、ヨハネは「あなたの息子」ですと。自分の子が十字架刑に、現代的に言うと絞首刑や電気椅子の前に立たされている母マリヤです。かつっては、永遠の王国を夢見てイエスさまを胸に抱きよろこびの讃美歌を歌ったマリヤでした。しかし今は、宮参りに行った時、イメオン老人が告げた言葉「剣が彼女の胸を刺し貫く」の現実をかみしめていたことでしょう。

◎ヨハネに対してイエスさまは「そこにあなたの母がいます」と言われます。他の弟子たちがみんな逃げてしまったにかかわらず、ヨハネはマリヤと共に十字架の前まで行きました。イエス様に対する真の友情(信仰による)の姿をみます。楽しい時だけでなく、心底困った時にそばにいてくれる人が本当の友ですが、ヨハネはどうしてそれが出来たのでしょう。彼が自分のことを「主に愛された弟子」と言っていますがそれを心底確信していたからだと思います。

◎母なる教会と言います。そこには真の友情がはぐくまれます。しかし、なくてならないものは十字架です。そこへ教会は、兄弟愛は人々を誘うのです。