2024年11月3日聖日礼拝

動画(43分18秒)

聖書 ピリピ人への手紙2章19節〜30節
説教 「励まし合う共同体」
説教者 高橋 博師


今月の聖句

詩篇123篇1節〜2節

主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。主は私を緑の牧場に伏させいこいのみぎわに伴われます。


今週の聖句

ローマ人への手紙15章5節〜6節

どうか、忍耐と励ましの神があなたがたに、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを抱かせてくださいますように。そうして、あなたがたが心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父である神をほめたたえますように。


創世記からの黙想 創世記44章

ヨセフ物語のクライマックスです。エジプトに買い出しに行った穀物はすぐに尽きてしまいました。父ヤコブは再度エジプトに穀物の買い出しに行くことを命じます。弟ベニヤミンを同行しなければエジプトに行けないことをユダの説得でヤコブは渋々承知して二度目のエジプト行となりました。ヨセフは20年ぶりで懐かしい兄たちや弟ベニヤミンと再会していますが、ヨセフはまだ身分を明かしていません。ベニヤミンに五倍の食事を与え、兄たちの袋に穀物を一杯に詰め、銀も返却してイスラエルへ送り返しました。ヨセフはしもべに命じて自分の愛用の銀のコップをベニヤミンが盗んだかのようにベニヤミンの袋に入れておきました。彼らが帰途につたとき、ヨセフのしもべは追いついて、なぜご主人様の銀のコップを盗むのか、と尋問しました。袋を調べるとなんとベニヤミンの袋からコップが見つかりました。兄たちはベニヤミンを見捨てて帰ることをせず、一同エジプトに引き返しました。「神がしもべどもの咎をあばかれたのです」(16節)とユダは告白しています。「杯を持っているのを見つかった者だけが、私の奴隷となればよい。ほかのおまえたちは、さっさと父のもとに帰るがよい。」とヨセフは命じています。20年前、お前たちは、無慈悲にも自分の肉親の弟を見捨ててエジプトに売り飛ばしただろう。裂かれて血の付いた衣を見せる偽装工作をして悲しむ父を欺いただろう。心の中でヨセフを偏愛した自業自得の罪だと父ヤコブに冷たく言い放っただろう。今回も、ベニヤミンを見捨てて家に帰ったらよかろう。父が悲しんだら、以前と同じように適当に偽装工作をして父を欺いたらいいだろう。過去の罪を再現して罪を直視させています。この時、兄のユダが必死にベニヤミンの執り成しをします。「どうか今、このしもべを、あの子の代わりに、あなた様の奴隷としてとどめ、あの子を兄弟たちと帰らせてください。あの子が私と一緒でなくて、どうして私は父のもとに帰れましょう。私の父に起こるわざわいを見たくありません。」(33節)命がけでベニヤミンを守るユダのことば、父ヤコブに対する愛を確認したヨセフは、兄たちの悔い改めの実を確信して、45章3節で「私はヨセフです。父上はお元気ですか」と自分の身分を明かししています。シャローム。

2024年10月27日聖日礼拝(バイリンガル)

動画(43分18秒)

聖書 使徒の働き14章8節〜18節
説教 「物事がうまく行かない時」
説教者 タン・ショーン師
通訳 リュウ・ホイイン師

“When Things Go Wrong”
Acts 14:8-18
Minister Sean Tan


今月の聖句

ガラテヤ人への手紙第5章22節〜23節

しかし、御霊の実は、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制です。このようなものに反対する律法はありません。


今週の聖句

エペソ人への手紙5章2節

また、愛のうちに歩みなさい。キリストも私たちを愛して、私たちのために、ご自分を神へのささげ物、またいけにえとし、芳ばしい香りを献げてくださいました。


創世記からの黙想 創世記43章

創世記43章は「さて、その地の飢饉は激しかった。」と書き出されています。前回エジプトに行って仕入れた食料が尽きてしまいました。父ヤコブは息子たちに再度エジプトに行って食料の購入を命じます。兄たちにはエジプトは行きたくない所でした。弟ヨセフをエジプトへ奴隷として売りとばした罪意識がありました。エジプトという言葉を聞くたびにヨセフを思いだし、助けを求める弟を無慈悲にも見捨てた罪で心はうずきました。前回激しい飢饉に迫られてエジプトへ行ったもののおまえたちはスパイだと嫌疑をかけられ、食料は得たものの、シメオンが人質となり、弟ベニヤミンをエジプトに連れてこない限り再びエジプトに来てはならないと厳命を受けました。持ち帰った食料も尽き、再びエジプトに行かなければなりません。ヤコブはベニヤミンをエジプトに連れて行くことを渋ります。ユダは父ヤコブを説得して、自分がベニヤミンの保証人になります、責任を取りますと説得してやっとヤコブの許しを得てエジプトへ向かいます。彼らは再び支配者となっているヨセフにひれ伏します。ヨセフは20年ぶりに懐かしい弟ベニヤミンと対面し、胸が熱くなり、奥の部屋に入って泣いています。ヨセフは自宅に彼らを招いて食事をし、兄たちを年の順に座らせ、ベニヤミンのところには他の兄弟より5倍多い食べ物を置きました。アブラハムの裔であるヤコブの家族には神様から祝福を受けて継承する大きな使命がありました。そのためにはヤコブにはベビヤミンを偏愛するかたくなな心が砕かれ、祝福の継承者となるユダを認めなければなりません。神の祝福の継承者となる兄弟たちは愛し合い、赦し合い、神の家族とならなければなりません。肉的にアブラハムの子孫というだけでなく、神の愛、祝福の継承者にふさわしく内側が変えられて行かなければなりません。世界に襲った激しい飢饉がヤコブの心を砕き、兄たちをヨセフの所に送り、ヨセフにひれ伏して罪の悔い改めと和解へと駆り立てて行きます。私たちにも火の試練が襲い来る時があります。神様は無目的に試練をお与えになるお方ではありません。心を砕かれて、神様との和解、兄弟との和解に向かわせてくださいます。シャローム。