2024年12月29日聖日礼拝

動画(38分44秒)

聖書 ピリピ人への手紙4章4節〜7節
説教 「主は近いのです」
説教者 高橋 博師


今月の聖句

ルカの福音書2章11節

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。


今週の聖句

ネヘミヤ書8章10節

主を喜ぶことは、あなたがたの力だからだ。


ルカの福音書からの黙想 ルカ1章後半

ルカ福音書1章では神の言葉を信じることが出来ず不信仰な応答をして口がきけなくなったエルサレムの神殿に仕える老祭司ザカリヤに次いで北の果て、ガリラヤのナザレに住む少女マリヤが登場します。大工ヨセフと婚約が決まり、結婚の備えをしているマリヤに天使ガブリエルが現れました。「恐れることはありません、マリア。あなたは神から恵みを受けたのです。見なさい。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。その子は大いなる者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また神である主は、彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その支配に終わりはありません。」(30~33節)婚約しているマリヤにヨセフの子ではなく、聖霊によって身ごもって男の子を産みます。その子はいと高き方の子、ダビデの王位につき、とこしえにヤコブの家を治めるメシア、聖なる者、神の子が生まれる予告がマリヤにされました。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう。私は男の人を知りませんのに。」戸惑うマリヤに御使いは「見なさい。あなたの親類のエリサベツ、あの人もあの年になって男の子を宿しています。不妊と言われていた人なのに、今はもう六か月です。神にとって不可能なことは何もありません。」と語られ言葉にマリヤは「私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおり、この身になりますように。」と信仰の応答をして全能の主に身を委ねています。祭司ザカリヤと少女マリヤのコントラストが闇の中の光のように輝いています。人生経験の豊かな老ザカリヤと若い少女マリヤ。エルサレムの神殿に仕える祭司と田舎のガリラヤのナザレに住む大工の婚約者。神殿で香をたく礼拝中に語られたことばを信じなかったザカリヤと家事労働の中で語られた神の言葉を信じたマリヤ。妻の高齢出産を信じなかったザカリヤと前代未聞の処女懐胎を私は主のはしためです。あなたのおことばはなる様に、と信じたマリヤ。不信仰で口がきけなくなったザカリヤと主のことばを信じて「私のたましいは主をあがめ、私の霊は私の救い主である神をたたえます。」と口を開き心から主を賛美したマリヤ。エリサベツもマリヤを励ましています。「主によって語られたことは必ず実現すると信じた人は、幸いです。」主のことばを信じ、主をほめたたえ、主を礼拝しましょう。

2024年12月22日クリスマス礼拝

動画(44分28秒)

聖書 ルカの福音書2章1節〜20節
説教 「今日救い主が生まれた」
説教者 タン・ショーン師
通訳 リュウ・ホイイン師


今月の聖句

ルカの福音書2章11節

今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。


今週の聖句

イザヤ書7章14節

それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。


ルカの福音書からの黙想 ルカ1章前半

ルカ福音書1章でトップバッターとして祭司ザカリヤとその妻エリサベツが登場します。「ユダヤの王ヘロデの時代に、アビヤの組の者でザカリヤという名の祭司がいた。彼の妻はアロンの子孫で、名をエリサベツといった。」(5節)当時のユダヤはバビロン捕囚から帰還して神殿を再建したもののダビデの時代のような熱心な信仰はありませんでした。マラキが預言して以来400年、預言者は絶えていました。ユダヤの国はローマ帝国が支配し、ユダヤ人ではないエドム人のヘロデが国を治める希望のない暗い時代でした。そんな時代にザカリヤとエリサベツ夫妻は「二人とも神の前に正しい人で、主のすべての命令と掟を落度なく行っていた。しかし、彼らには子がいなかった。エリサベツが不妊だったからである。また、二人ともすでに年をとっていた。」(6~7節)誠実に信仰生活を送っていましたが義務的、習慣的に行っていた面が強いです。ザカリヤは祭司として神殿に入り香をたいて礼拝をささげている時に天使が彼に現れて語りました。「恐れることはありません、ザカリヤ。あなたの願いが聞き入れられたのです。あなたの妻エリサベツは、あなたに男の子を産みます。その名をヨハネとつけなさい。」(13節)家で雑用している時ではなく、祭司として装束を身にまとい、神殿の中で民の代表として香をたく、最も霊的な信仰の行為をしている時に神様は天使を通して「あなたの妻エリサベツは男の子を産みます」との告知をしました。本来なら「ハレルヤ、主よ、感謝します。」と応答すべきでありました。しかしザカリヤの返答は「私はそのようなことを、何によって知ることができるでしょうか。この私は年寄りですし、妻ももう年をとっています。」とそんな事はあり得ないと不信仰な応答をしています。このザカリヤに天使は「見なさい。これらのことが起こる日まで、あなたは口がきけなくなり、話せなくなります。その時が来れば実現する私のことばを、あなたが信じなかったからです。」と宣告しています。神のことばはその時が来れば必ず実現する事を私たちは信じなければなりません。祭司ザカリヤと違ってその妻エリサベツは「主は今このようにして私に目を留め、人々の間から私の恥を取り除いてくださいました」(24節)主の御わざを信じて主をほめたたえています。状況に変化がなく、非生産的な時代においても「その時が来れば実現する主のことば」を信じてクリスマスを迎えましょう。