動画(49分38秒)
聖書 ルカの福音書24章13節〜32節
説教 「心は燃えていた」
説教者 高橋 博師
今月の聖句
詩篇42篇1節
鹿が谷川の流れを慕いあえぐように神よ私のたましいはあなたを慕いあえぎます。
今週の聖句
コリント人への手紙第一15章20節
しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。
ルカの福音書からの黙想 ルカ8章前編
4章から8章まではイエス様が宣教を開始されガリラヤの町々村々を歩いて神の国を説き、福音を宣べ伝え、広く宣教をしておられる第一次ガリラヤ伝道と名づけられる時期です。イエス様の先駆けの働きをしたバプテスマのヨハネがヘロデによって捕らえられ首をはねられ殺されています。「また、悪霊や病気を治してもらった女たち、すなわち、七つの悪霊を追い出してもらったマグダラの女と呼ばれるマリア、ヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ、スザンナ、そのほか多くの女たちも一緒であった。彼女たちは、自分の財産をもって彼らに仕えていた。」(2~3節)イエス様の働きを支えている女性たちが紹介されています。男性たちではなく女性がイエス様に仕えています。女性の中でも最初に登場するのは「七つの悪霊を追い出してもらったマグダラの女と呼ばれるマリア」です。七つの悪霊に憑かれて悲惨な人生を送っていたマグダラのマリヤがイエス様を信じ変えられイエス様に仕える人として最初に紹介されています。次に「ヘロデの執事クーザの妻ヨハンナ、スザンナ」が登場します。ヘロデはガリラヤの領主としてその地域を支配していました。ヘロデは弟ヘロデ・ピリポの奥様ヘロデヤを奪い取りました。バプテスマのヨハネは預言者として「それは律法に違反しています」と罪を指摘しました。ヘロデは悔い改めないでヨハネを牢に入れ、首をはねて殺し、首をお盆に載せてヘロデヤの娘に踊りの褒美として差し上げている悪人です。ヘロデの執事とはこのヘロデに仕えている役人です。イエス様の宣教の妨げをするヘロデの部下からイエス様に仕える人が召されています。イエス様の話は種まきの話しに繋がります。種には命があります。命ある種も落ちる所によっては芽を出さず鳥に食べられるものもあります。良い地に落ちれば100倍の実を結ぶ種まきのたとえを語っておられます。ヘロデの親族であっても、悪霊に捕らわれた人であっても、従順な心、開かれた心で神様のことばを聞くならば100倍の実を結びます。イエス様の家族も来ています。イエス様は、「わたしの母、わたしの兄弟たちとは、神のことばを聞いて行う人たちのことです。」(21節)心を開いて神のことばを聞いて受け入れる時、血縁、民族、怨念、因襲を超えて、病人であっても救われ神の家族の愛の人間関係に入れられることを教えておられます。